一息つきたい心の休憩所

自分自身の心の吐き出し 休憩所のような場所にしたい

生きていた事、生かされた命⑯

もうなんだかんだで入院の記録が16記事に そしてこれで最後の記録となります

本当に細かく書いたら尽きる事が無く、1日1日が記憶に刻まれてるようなそんな日々だった

9月に怪我をしてからクリスマスも年越しも病院で過ごすというなかなか経験は出来ない状況

まさか新年の初挨拶を友達や家族以外と交わすとは

クリスマス前に自分の退院予定の相談をしていて この時点でもし日常生活に戻る位であれば年明け後 復職を考えているのであればもうしばらくのリハビリが必要との事

でもリハビリの先生は俺がどうして怪我をしたのか どんな環境で働いていたのかを心配していてくれた その事をを踏まえて

「復職を目指すよりまずは家に帰って落ち着ける状態にして自宅で自主リハビリをしていく方向もありますよ?hayatemaruさんがまたそんな環境に戻っても辛い目にしかあわないから、考えるのも大事ですからね?」

「hayatemaruさんは優しすぎるからもっとありがとうって言われるような環境にいるのが合っていると思います、今の環境はhayatemaruさんの良い所を全部潰されていて勿体ないです」

この相談で自宅療養を目標としてリハビリを進める事にした

ここからのリハビリは日常動作を取り入れた内容などで階段の上り下りをした時に想像以上のキツさに驚いた

たった一段の段差が骨盤にここまで響くなんて 退院した現在でも普通に上り下りは出来るようにはなったけど 無理や疲れで骨盤の痛みは残ったままだ

退院の前日 担当の先生の1人がリハビリ中に退院した後の事を心配してくれて提案をしてくれた事があった

「私達2人で話し合っていたんですけど、もし今後hayatemaruさんが生活に戻って仕事を辞めて生活面や就職に関してなど 相談を出来る窓口を考えたいなって思っていて、もし迷惑じゃなかったら相談員にも声をかけても良いですか?もしこの先上手く状況が進めば使わなくて良いので そんな気を張らないでください とにかくhayatemaruさんが穏やかな日々を過ごせる事を願っています」と言われました

この2人の先生に出会えた事 こうして声を掛けてくれた事に感謝です

最後のリハビリが終わり 病室で消灯までの時間おじいさん達と話し合った  

俺は先生達がどういった経緯でこの職業についたのかどれほど勉強をして苦労してここまできたんだ 聞けば聞くほど凄いなと尊敬して今こうして普通に働いている様に見えてもそれだけの思いがあったんだなぁと 助けてもらっている事に本当に感謝していた期間ですという話をしていた その時におじいさんから

「hayatemaruさんと話をしていてよく凄いなと思う事があって、貴方はいつも素直に人の事を感謝したり 真剣に人の話を聞いて、人の気持ちをわかろうとするよね?それって素晴らしい事だと思うよ サラッと流す人も多いかもしれない でもそうやって貴方は会話の中でその中で話を聞いて感謝しているって気持ちが大事なんだよ 寂しいけどもうそろそろ消灯だね 本当に君に出会えて良かった おやすみ」

あーこれで朝がきたら皆さんとお別れなんだな 回復して退院出来る事が良い事なはずなのに寂しくてしょうがない矛盾 それだけ元の生活を想像するだけで辛さの方が大きかったのも原因だったんだろう

朝がきて最後となる皆さんとのおはよう

荷物をまとめ迎えが来るまでの最後の雑談

「いよいよ退院だねhayatemaruさん この1カ月本当に楽しかったよ、正直リハビリも後ろ向きな事が多かったんだ 他の患者さん達も見ていたんだよあの若い子は物凄く頑張っているね 私達も頑張らなきゃと その位の元気や希望を君は人に与えられるんだよ? 大丈夫止まない雨は無いよ hayatemaruさんの未来は明るい! 私達が応援しているからね!」

迎えが来ましたよと看護師さんから呼ばれた 病室を出てエレベーター前までおじいさんが見送ってくれ 握手をして別れた 大切な時間をありがとうございました

エレベーターを待っている時に担当してくれた2人の先生も駆けつけてくれて玄関先まで見送ってくれた

「よかった間に合って hayatemaruさん無茶をしないように自分を大事に もっと人を頼って良いんですからね」

転院してきた時はまだ車椅子だった そして今自分の両足で立って歩いて 外の空気を久しぶりに吸っている また進みだしたこの世界がどうなっていくのか 不安だらけ 現状もまだ笑顔になれていないのが事実だ

だけど今よりも少しでも笑顔になれる場所が見つかりますように

これから素敵な人達に出会えますように

関わった人達が今も元気でいてくれますように

ありがとう