一息つきたい心の休憩所

自分自身の心の吐き出し 休憩所のような場所にしたい

子どもへのまなざしを読んでみて

Twitterのフォロワーさんから紹介され読んでみた1冊
「子どもへのまなざし」著者 佐々木正

自分は独身なので子育てはした事はありません、なので過去の自分そして現状の置かれている環境と照らし合わせながら 本の感想をざっくりになるかもしれませんが書いていけたら良いなと思っています

この1冊の中で子供が生まれてから時間と共に成長する中で親とは何か、子供とは 愛情の注ぎ方や 人格を作る上での大切さ等を様々な視点から読者に寄り添いながら多くの事を学ばせてくれる内容だと感じました

乳幼児期は人間をつくる大事な時期 
読み始めからとても興味深い内容でした、生まれてすぐから親と子供互いに成長していくものなんだなと
育児の不安や子供に対してどう対応していいのか

悲しい事ですが育児の中で虐待や育児放棄など愛情の向け方を間違い、まだ自分では力が無い子供をぞんざいにしてしまう親もいる事も確かです

自分の家は母子家庭 祖父母はいました
2~3歳頃には離婚
離婚後は母親は仕事に専念する事で祖母と育児をバトンタッチするような形になりました
なので感覚としては産みの親と育ての親がいるそんな感じなのです

3人兄妹を育ててくれたのは ばあちゃんになります
兄妹に聞いても「子供の頃の人格形成してくれたのはばあちゃんだよな」

もちろん母親からの愛情もあったとは思いますが
母はじいちゃんとは仲が悪かったので過去の自分の劣等感や辛く感じていた事にコンプレックスを抱き続け大人になった それを子供達に向け続けるという接し方が多かったです 現在もそれは変わりません

「私は一人っ子で寂しい思いをしてきたから 一人っ子は絶対に駄目!」
いや、一人っ子は悪くないでしょ?と言っても
「絶対に駄目だ可哀想だ」

私は辛かった 1番この中で辛いんだ 言う事を聞きなさい
子供は親に尽くすものだ
 
母親にも勿論生い立ちがありますから、その不器用な人格はそこで作られたのでしょう
必死に子供達を育てなければという気持ちが 子供達とは空回りしてしまっていた 親子関係も難しいものです

一方ばあちゃんは誰かに寄り添うような温かさを持った人でした
「ばあちゃんがいてくれたから愛情は注がれていたと思うよ」
やはり人格の基礎はそこになるんだと思います

子供に向ける愛情は周りの環境もとても重要な物
片親だからってその子供が不幸か?そんな事は決してないと思っています、子供とのコミュニケーションを取り 寄り添い 時には喧嘩等もしながら築き上げていく事が大切なのではないでしょうか?

本の中で不登校についても触れているのですがここは繰り返し読みました
自分自身が10~15歳までの間 登校拒否 引きこもりだったからです

おそらくこの位の歳に先輩や後輩の上下関係や 人間関係の濃さも増していくのかな?と思っています

実際に自分はここの期間は心身ともに厳しい状態で、周りには頼れるような人も少ない家族の1部からもだんだんと避けられる

感情のコントロールも出来ない、人と極端に交わらなくなると一体何を基準とするのか 誰をお手本にするのか 何が間違っているのか これは正しい事なのか? 物を壊し 叫び ずっと混乱している 毎日怒鳴られ続けられた時期もあり 幻聴も聞こえる もう死にたくなる

最近掃除をしていた時に当時の日記が出てきてその中には遺書も書いてあったんですよね
12歳ほどになればもう十分に色んな事も考えるし 追い詰められればその位の心理状態にもなる

だからこそ周りの環境や
接してくれる人達の心の大切さが大きい

拠り所が無ければまだ幼い子供には辛すぎる
これは経験していたからこそ感じている部分もあります

そして現在の年齢になっても感覚としてのズレのようなもの、人を好きになったり愛情とは何だろう?という感情が分からないのです

自分を負の感情へ常に持って行った結果 楽しさや幸せと感じる事は自分にとっては贅沢すぎるもの そんなものを抱いてはいけないというまま大人という年齢までになってしまった これもまた人それぞれの育ってきた道筋ですね

幸いな事に高校には入学でき定時制の夜間部でしたがそこで出会った友人とは今でも繋がっているかけがえのないものです
しかし入学当初はコミュケーションには相当苦労しました、5年間の人と交わらないブランクはなかなか抜け出せないものです
しかし、そこで1歩何か勇気を出さないと変わらないと声を掛けた事がきっかけで友達になれました

高校は1学年1クラスなのでここでも先輩後輩の上下関係も特にありませんでした もともと下級生上級生が交わるようなイベントが無かったからです

しかしこの出会った友達と過ごした期間はまた新たな学び気づきの連続でした、そうか人と関わるという事は大変だけど
様々な刺激にもなるし 閉じ込めていた感情を引き出してくれた それがまた新しい価値観や視野を広げてくれる感謝しかありません

ようやく上下関係という物を感じたのは社会人になってからです
ここからは上司や後輩というものも出来ましたし

責任感や人に感謝する事 優しい気持ちを持つこと 初心を忘れない事

これは育ててくれたばあちゃんの教えの1部 これが大人になった今に繋がっているわけです

子育てをしたことの無い自分が大それた事は言えないのですが、誰しもが子供だった時がある事は確かです

その中で今大人になって、もしこの自分が辿ってきた道が何かの助けや少しでも支えになれば幸いだなと思います

今回「子どもへのまなざし」を読んだ事は自分自身の振り返りにもなりました、素敵な1冊 ありがとうございます